食中毒は身近な様々なものから感染し、発症すると身体や精神的につらい症状を多く引き起こす。
菌やウイルスの種類によって症状が異なることもあるが、一般的に多い症状は嘔吐や吐き気、下痢が挙げられる。稀に発熱するケースもあるが、発熱自体は比較的早く落ち着き、どちらかというと下痢や嘔吐が長引くことが多いのが実態だろう。
重症になると脱水症状を引き起こすケースもあるため、様子を見ながらの注意が求められる。
下痢や嘔吐を引き起こすことで体内の水分がどんどん減少し、脱水状態に陥るのだ。
脱水症状を防ぐには、やはりこまめな水分補給を行うことが一番だろう。基本的に、下痢止めは服用しない。食中毒は体内に入り込んだ菌やウイルスが原因で起きているため、より早く体内から排出させることが重要だからだ。
あまりにも下痢がひどい時や水さえ飲むことができない時、めまいなどの脱水症状が出ている時は、早めに病院を受診することを意識したい。
食中毒が夏場に起きやすい多い要因として、夏場の気温はもちろんそれに伴う高湿度も挙げられるだろう。特に菌は高温多湿を好み、条件が揃うと食物の中で活発に増殖するのだ。
そのため、細菌が最も活発に活動しやすいのは夏場となる6月から9月頃で、増殖も盛んになることで集中的に食中毒が発生するのである。高温多湿となる夏場の時期には、食物をしっかり加熱したり、誤った保存方法で保存したりしないなどの注意がより必要になるだろう。